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OPアンプでつくるDCDCコンバータ

 マイクロコンピュータを使うとき、電源は正電源で充分ですが
 表示器としてLCDを使う場合、負電源が必要になることも。




 LCDは、+5V電源で動作するとされています。
 表示と制御に関係する情報は、+3V程度の範囲で充分で
 コントラストのために、+5Vが必要とされています。

 +3Vからコントラストに必要な+5Vを生成したいとすれば
 -2Vを生成して+3Vから減算します。

 +3V-(-2V)=5Vで、コントラストの電圧が5Vに見えます。

 正の電圧から負の電圧を生成する回路は、以下。




 発振回路が出力する矩形波で、キャパシタの電荷を
 充放電させて、負電圧を生成。

 LCDが必要とする電流は、少ないので電荷の充放電で
 充分対応できます。

 LCDの基板上には、クロックがあるので、空中配線で
 キャパシタとダイオードを接続すると実現可能。

 ただし、LCDの物理的サイズが小さい場合には
 空中配線は採用できないので、外部の基板上で
 対応する方が得策でしょう。

 ブレッドボード上に、キャパシタとダイオードを
 挿し込むと、次のようになります。



 赤色ワイヤーを発振器の出力に接続し、黒色
 ワイヤーを0Vに接続します。

 無負荷状態で、安定した負電圧を発生する
 周波数は、330Hzくらいでした。

 負荷を接続した場合、1kHzくらいの周波数を
 生成すればよいと判断できます。

 また、負電圧の出力側には、電解キャパシタ
 を接続すると、安定度は向上しました。

 回路は、以下。




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