目次
前
次
ハードウエア仕様検討
ブロック図を見てみます。
モーター、LEDのアクチュエータが合計4個あります。
モーターは、移動用に左右にギアボックスを置き、その中に
入れます。また、前部のステアリングには、サーボモータを
利用します。
LEDには、トランジスタを介したドライブ回路を接続します。
アクチュエータには、電力が必要なのでドライブ回路を交え
PWM(Pulse Width Modulation)のパルス波形を供給します。
モータに必要な電源電圧は、サーボモータが6V、直流モータが
3Vとします。
そのままでは、マイコンから電源電圧供給を制御できないので
MOSFETを使います。
秋月電子で販売されている、2個のMOSFETが含まれたICを2組
使います。
回路図は、以下とします。
左右の移動用モータには、パルスエンコーダを接続します。
パルスエンコーダは自作し、フォトインタラプタを接続して
モータの回転数を計測します。
外付け部品を少なくしたいので、マイコン内蔵のタイマー/カウンタ
で、回転数を測定します。
フォトインタラプタの出力を、マイコンに接続します。
回路図は、以下とします。
スタートトリガー、ストップトリガーが必要なので
2個のタクタイルスイッチを利用します。
回路図は、以下とします。
カメラ接続
カメラは、電源と通信の4ピンで接続します。
- Vdd(3.3V)
- TxD(3.3V)
- RxD(3.3V)
- GND
電源は、5Vから3端子レギュレータを使い3.3Vを生成
します。
電源電圧を5Vとすると、マイコンであるH8/3048Fの出力論理
レベルはHレベルで3.8V近くになります。直結すると破損
する可能性があるので、抵抗で電圧を配分します。
入力のHレベルは、2.0V以上で動作できるので、直結します。
ピンアサイン
実際のハードウエアを動かすためには、マイコンと
各ハードウエアを接続しなければなりません。
H8/3048Fを利用するとして、アクチュエータ、パルスエンコーダ
をポートAに接続します。
- PA0(TCLKA input) right motor pulse encoder
- PA1(TCLKB input) left motor pulse encoder
- PA2(TCLKC input) distance pulse encoder
- PA4(PWM pulse output) right motor driver
- PA5(PWM pulse output) left motor driver
- PA6(PWM pulse output) servo motor driver
- PA7(PWM pulse output) LED driver
カメラとは、SCI0を利用して接続します。
- P90(RxD) TxD
- P92(TxD) RxD
トリガースイッチは、ポートBに接続します。
- PB6 start trigger
- PB7 stop trigger
電源
MCRでは、電源を単3アルカリ電池か2次電池を8本以内
とする規定があります。
今回は、以下のように構成します。
- 単3アルカリ電池4本 マイコン、カメラ、サーボモータ
- 2次電池4本 左右モータ、LED
2次電池には、ECOLOOPか互換品を利用します。
目次
前
次