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概略仕様
GameBoy Pocket Camera(GBC)の内部には、三菱電機(現ルネサス)が
開発した人工網膜チップであるM64282が使われています。
人工網膜と謳うだけあって露出時間調節で、環境に応じた
モノクロ画像を取得できます。
コネクタ仕様
GBCの概観は、以下です。
内部は、光学系と9ピンコネクタがあるだけです。
9ピンコネクタには、次のように信号線が引き出されています。
- Vdd(+5V)
- START
- SIN
- LOAD
- XRST
- XCK
- READ
- Vout
- GND(0V)
コネクタ仕様から、電源として+5Vが必要なことがわかります。
マイクロコンピュータから見て、各信号の入出力方向は
次のようになります。
- ---
- START(output)
- SIN (output)
- LOAD (output)
- XRST (output)
- XCK (output)
- READ (input)
- Vout (input)
- ---
注意しなければならないのは、Vout信号です。
Voutは、0〜2Vのアナログ信号で出力されます。
マイクロコンピュータが、内蔵のA/Dコンバータを
もたないときは、外付けが必要です。
画像データ取得シーケンス
GBCから、画像データを取得するためには、次のシーケンス
を実行しなければなりません。
- チップリセット
- 動作パラメータ設定
- 変換開始トリガー指令
- 変換待ち
- データ取得
上記内容実現には、クロック信号XCKを与え続ける必要
があります。
動作システムイメージ
コネクタ仕様と画像データ取得シーケンスから
動作システムイメージは、下図となります。
プロセッサで、画像データを取得し、それをパーソナル
コンピュータやH8のようなマイクロコンピュータに転送
する構成です。
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