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デバッグシステム開発

 半田付けした回路は、動作するための最小限のハードウエアです。

 最小限のハードウエアが正しく動くのかをテストしなければ、上位
 ソフトウエアであるファームウエアでは、何をしても無駄になります。

 最小限のハードウエアをテストするシステムを開発します。

 H8のプログラム書き込み回数は、最低100回なので、デバッグ
 システム用ファームウエアは、なるべく作りたくありません。

 まず、簡単なハードウエアでデバッグシステムを開発します。
 そのハードウエアで動作確認後に、ファームウエアのデバッグ
 システムを開発します。

 この方法は、遠回りのように見えますが、作ったハードウエアの
 デバッグシステムが、本番での不具合発生時のトラブル追及ツール
 になります。


ボタンスイッチのデバッグハードウエア

 ボタンスイッチは、下図のようにポートBの5ビット、4ビットに  接続しています。  ボタンスイッチを押すと、Lが出力されます。  スイッチを押さなければ、Hが出力されます。  そこで、ボタンスイッチの出力にLEDを接続し、点灯、消灯で  デバッグします。  ボタンスイッチがLを出力していれば、点灯します。

LEDのデバッグハードウエア

 ボタンスイッチは、下図のようにポートBの7ビット、6ビットに  接続しています。  LEDにLレベルを与えると、点灯します。  LEDにHレベルを与えると、消灯します。  そこで、LEDの入力にスイッチを接続し、GNDに落とすか  どうかでデバッグします。  スイッチがLを出力していれば、点灯します。

PWMのデバッグハードウエア

 PWM出力は、下図のようにポートBの2ビット、0ビットに  接続しています。  PWMは、ある周期の中にあるHレベルの比率を変更して負荷に  与える平均電力を制御しています。  1周期の長さを8とすると、0〜7の数だけ1を出力すればよい  ことになります。  手持ちで、マルチプレクサ74HC151があったので、HとLの  ビットパターンをDIPスイッチで与えます。出力は、1ビットで  よいので、カウンタにより0〜7を生成し、数値をアドレスとして  8個のビットパターンを、シーケンシャルに出力すれば、PWMに  なります。
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