目次

2倍周波数生成回路

 10MHzのクロックが欲しいときに、5MHzの水晶しかなく
 何とかして10MHzを生成しようと、排他的論理和を使い
 即席で間にあわせました。

 周波数を2倍にするため、クロックのrising edgeと
 falling edgeを利用します。エッジを検出するため
 排他的論理和を利用します。

 タイミングチャートを利用すると、次のようになります。



 もとのクロックから少し遅延を入れて
 排他的論理和をとります。

 遅延を入れるには、抵抗とキャパシタを利用した
 積分回路を使います。



 積分回路では抵抗値と静電容量の積で
 遅延時間が決まるので、Hレベル時間
 を超えないように値を決めます。

 5MHzのときは、200nsになるので、今回は
 510Ω、33pFとします。時定数は、16.83nS
 となり、200nsに比べて1/10になるので
 充分遅延して、排他的論理和で両エッジ
 の信号を生成できます。

 回路ブロックは、以下とします。



 回路図を作成します。排他的論理和のTTLが
 手元になかったので74HC00で構成します。



 基板に組上げると、次のようになりました。



 発振周波数をマルチメータの周波数カウンタ
 で測定すると、5MHzにほんのわずか不足です。



 精度のよくないカウンタなので、測定誤差と
 解釈しておきます。

 2倍の周波数になっていることを確認できました。




目次

inserted by FC2 system