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昇圧回路

 省エネルギーを考え、1.5Vから4V程度に
 昇圧して白色LEDを点灯してみます。

 ブロッキング発振を利用し、インダクタに
 磁界エネルギーを蓄積か放出かを制御して
 います。
 手持ち部品で実験したので、最適値ではない
 でしょう。



 2つのトランジスタで、キャパシタ(120pF)に
 電荷を蓄電、放電して発振します。

 トランジスタはコンプリメンタリーペアを利用
 しています。トランジション周波数fTが200MHz
 くらいですが、実験の結果、fTは50MHzくらいの
 小信号トランジスタであってもよいようです。

 インダクタにエネルギーを蓄えるために、発振を
 利用します。放出される電流をLED側に流すように
 ダイオードで方向を整えます。

 知人に頼んで、プリント基板をエッチングして
 実験しやすくしました。



 いろいろな実験ができるように、インダクタと
 LEDは「みの虫」クリップで挟めるようにして
 います。



 インダクタは、5種類用意します。

 電源用インダクタ(大)



 アキシャルインダクタ(小)



 無線機器用インダクタ(小)



 ドラムコアインダクタ



 電波時計用コイル



 電池は単一、単二、単三のマンガンか
 アルカリを使いました。



 1.5Vの下手れた電池を使い、5種のインダクタ値で
 発振周波数を測定してみたところ、次のようになり
 ました。

 10uHでは、白色LEDは光ってはいるのですが
 懐中電灯の代用には使えません。

 100uHから1mHの範囲であれば、どんなインダクタ
 でもよいようです。

 シミュレータを利用して、1.5Vからどの程度まで
 電圧が昇圧されるのかを調べてみました。



 LEDと並列に接続されているキャパシタの
 ダイオード側で測定してみると、1.1Vから
 7V近くまで昇圧されています。

 電池の電圧を0.8Vに下げてみると
 赤、緑のLEDを点灯できる程度に
 なっています。

 発振回路でリアクタンス分をもつデバイスを
 スイッチングすると、昇圧ができます。

 照明にLEDを利用すると、省エネが実現できる
 と理解できました。

 電池2本必要だったところが、1本になると
 財布の負担も軽減できます。


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