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ボタン処理

 
　ボタンは、７種あります。

　各々のボタンで実現する処理を説明します。



Open Port、Close Port

　シリアルポートのOpen、Closeに必要な機能を考えます。

　Openボタン処理

　　シリアルポートをOpenするには、以下のコードの実行だけです。
      sciDTB.Open();
　　このOpen処理が成功するためには、該当するCOMポートが存在して
　　いなければなりません。
　　Windowsのシステム状態を参照すると、指定したCOMポートが存在する
　　かは確認できますが、間違えて指定することもあり得ます。

　　間違えて指定した場合の処理を「try catch」で掴まえ
　　ユーザーに報告する仕様とします。

　　エラー発生を「catch」の処理で記述しておき、COMポートを指定する
　　処理を「try」の中に記述します。

　　シリアルポート番号指定は、プロパティPortNameに文字列で
　　入力します。COM4であれば、文字列COM4を入力します。

　　ポート番号は、NumericUpDownボックスで１〜15のいずれかに
　　なっているので、その情報を文字列COMと接続した後に、PortName
　　に代入します。

　　シリアルポートをOpenしている状態を示すために、ボタンを
　　灰色表示にします。そのためのフラグをグローバルで用意し
　　対応します。

　　上記内容をまとめ、次のコードとなります。

    private void btnOpenPort_Click(object sender, EventArgs e)
    {
      // judge
      if ( gPflag == true ) return;
      //
      try
      {
        // get COM port number
        string com_str;
        com_str = "COM" + nudPort.Value;
        // set Port Name
        sciDTB.PortName = com_str;
        //MessageBox.Show(sciDTB.PortName);
        // Open Port
        sciDTB.Open();
        // update button states
        gPflag = true;
        btnOpenPort.Enabled = false;
        btnClosePort.Enabled = true;
      }
      catch (System.IO.IOException myIOe)
      {
        MessageBox.Show(myIOe.ToString(), "ERROR:COM port not exists!");
        gPflag = false;
        btnOpenPort.Enabled = true;
        btnClosePort.Enabled = false;
      }
    }

　Closeボタン

　　シリアルポートのCloseは、次のコードを実行します。
      sciDTB.Close();
　　このOpenしているか否かは、フラグgPflagの論理値で
　　判定できるので、論理値がtrueの場合だけ、Closeを
　　実行します。

　　ボタンの状態を変更するコードを加えておきます。

    private void btnClosePort_Click(object sender, EventArgs e)
    {
      // judge
      if ( !gPflag ) return ;
      // change flag state
      gPflag = false ;
      btnOpenPort.Enabled = true ;
      btnClosePort.Enabled = false ;
      // Close Port
      sciDTB.Close();
    }




send R

　相談者から示されたコマンドは"R\n"ですが、自前の
　エミュレータでは"C\r"なので、最初に自前のコマンド
　を作成しテストします。

　テスト終了後、依頼されたコードに差し替えます。

　単純に、文字列をWriteメソッドでポートに出力しますが
　ポートがオープン状態でなければ、エラーメッセージで
　ユーザーに報告する仕様とします。

    private void btnSend_Click(object sender, EventArgs e)
    {
      if (sciDTB.IsOpen)
      {
        // after test completed , change this code
        //string sendCmd = "R\n";
        string sendCmd = "C\r";
        sciDTB.Write(sendCmd);
        textCmd.Text = sendCmd;
      }
      else
      {
        MessageBox.Show("Not valid port");
      }
    }

　ユーザーが、コマンドをポートに出力したかを確認できる
　ように、テキストボックスに文字列を表示します。




Save

　テキストボックスの内容を、テキストファイルに保存する
　処理を実行します。

　ファイル名が必要なので、ファイル名がテキストボックスにない
　場合は、エラーメッセージを出します。

　実際のファイル保存は、独自クラスのテキストボックスで定義して
　あるメソッドに、ファイル名を渡して実行します。
　そのためInvokeメソッドを使います。

    private void btnSave_Click(object sender, EventArgs e)
    {
      // judge
      if (textFileName.Text.Length > 0)
      {
        // generate file name with path
        gFName = textDir.Text + "\\" + textFileName.Text;
        //MessageBox.Show(gFName);
        Invoke(new SaveText(rMyTextBox.SaveText), new object[] { gFName });
      }
      else
      {
        MessageBox.Show("No file name !");
      }
    }

　Invokeメソッドを使うためには、Delegateでどのクラスメソッドに
　該当するのかを指定しておきます。

  delegate void SaveText(string text);

　InvokeとDelegateに関しては、別の章で説明します。




Clear

　テキストボックスの内容を、クリアします。

　実際のファイル保存は、独自クラスのテキストボックスで定義して
　あるメソッドに、依頼して実行します。
　そのためInvokeメソッドを使います。

    private void btnClear_Click(object sender, EventArgs e)
    {
      //MessageBox.Show("Clear Text Area"); 
      Invoke(new ClrText(rMyTextBox.ClrText));
    }

　Invokeメソッドを使うので、DelegateでClrTextを宣言しておきます。
    delegate void ClrText();




Exit

　アプリケーションを終了します。

　COMポートをOpen状態にしたままで終了すると、ゾンビの
　スレッドあるいはプロセスが残る可能性があります。
　ゾンビをなくすために、COMポートがOpen状態であれば
　Closeします。

    private void btnExit_Click(object sender, EventArgs e)
    {
      // judge
      if ( sciDTB.IsOpen ) { sciDTB.Close(); }
      // End
      this.Dispose();
    }




About

　情報を表示すればよいので、必要な内容を文字列で
　記述し、メッセージボックスを使って出力します。

    private void aboutToolStripMenuItem_Click(object sender, EventArgs e)
    {
      /* local string */
      string str ;
      /* store string to variables */
      str = "Serial Transfer\r\n" ;
      str += "Copy Right : Kensuke Ooyu\r\n" ;
      str += "2010/04/02" ;
      /* show */
      MessageBox.Show(str);
    }
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