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シリアルインタフェース処理

 
　VS2005、VS2008では、文字コードはUniCodeになっているため
　日本語環境で標準のShift-JISに変換しなければなりません。

　UniCodeとShift-JISの相互変換に関しては、別の章で説明します。

　シリアルインタフェース処理では、送信と受信に分けて処理を
　考えなければなりません。

　コマンドは、文字列を送信するだけで対応できますが、データ受信は
　割込みになるので、２つの処理を記述しなければなりません。

　Windowsでは割込みは、通常スレッドで処理するので、ソースコード
　の中に以下のステートメントが必要になります。
    using System.Threading;

　また、入出力が絡むので、IO関連のライブラリを利用することを
　指定します。以下のステートメントを書いておきます。
    using System.IO;

　受信に関しては、２つの処理を考えます。

　１つ目は受信処理、もう一方は受信エラー処理です。



受信エラー処理

　受信エラーには、次のような要因があります。

　今回は、エラーが発生したことだけをユーザーに
　報告するだけにします。

  private void sciDTB_ErrorReceived(object sender, System.IO.Ports.SerialErrorReceivedEventArgs e)
  {
    MessageBox.Show("COM port error !");
  }




受信処理

　受信はデータが到着したなら、受信バッファからデータを
　取得してテキストボックスに表示します。

　受信処理のシーケンスを決めます。

    

  1. 受信バッファに存在しているデータ数を確認する

  2. データが存在するときは、すべて読み出す

  3. データをバイト配列から、文字列に変換

  4. クラスメソッドを利用して、文字列をテキストボックスに表示


　受信処理は上のシーケンスでよいのですが、受信しているときに
　エラーが発生することがあり得ます。ケーブルが抜かれただとか
　クラスメソッドを実行中にエラーが発生した等です。

　エラー処理を実行するには「try catch」を利用します。

　ケーブルが抜かれたような場合には、System.IO.IOExceptionの
　例外（エラー）が発生します。これをcatchで掴まえて、エラー
　処理します。
　また、それ以外の例外（エラー）をcatchで掴まえて、エラー
　処理します。

　まとめると、以下です。

  private void sciDTB_DataReceived(object sender, System.IO.Ports.SerialDataReceivedEventArgs e)
  {
    try
    {
      int length;
      string result;
      // clear result
      result = "";
      // get buffer size
      length = sciDTB.ReadBufferSize;
      if (length > 0)
      {
        // malloc
        char[] rcvData = new char[length + 1];
        // get context from receive buffer
        sciDTB.Read(rcvData, 0, length + 1);
        // copy
        for (int i = 0; i < length; i++)
        {
          result += rcvData[i].ToString();
        }
        // MessageBox.Show(result); 
        Invoke(new TextSet(rMyTextBox.SetText), new object[] { result });
      }
    }
    catch (System.IO.IOException myIOe)
    {
      MessageBox.Show(myIOe.ToString(), "ERROR:IOException");
    }
    catch (Exception myEx)
    {
      MessageBox.Show(myEx.ToString(), "ERROR:OTHER ERROR");
    }
  }
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