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反省と対策
2010年2月の大会の反省と対策を考えました。
*カメラから入力したデータに、蛍光灯の黒面からの反射を
検出し誤認識が発生。結果、コースアウト。
大会後の懇親会で、蛍光灯の黒面反射を防ぐために、2つの処理を
していることを知りました。
- コースに光を照射して、黒面反射をなくす
- カメラで入力した輝度を、前処理で、ある閾値で1と0にわける
新しい機体には、LEDをつけて、黒面反射を防ぐようにします。
また、カメラでデータ入力した時点で、2値化します。
*大会当日の10時間前に、CPUボードを破損。
知人にCPUボードを提供してもらい、実コースでは走行できました。
H8/3048Fボードは高価なので、安価なCPUボードを2枚利用できる
ように工夫します。
秋月電子で販売されている、STマイクロのボードをメインボードに
画像処理専用ボードをH8/3048Fとします。
STマイクロのボードは、1枚\750だったので、2枚購入して対応
します。また、H8/3048Fボードは2枚あるので、画像処理専用の
ボードに仕立てます。合計4枚のボードで対応します。
*製作にかかる時間が長い。
画像データを保存するためのSRAMを基板にハンダ付けするのに
時間が掛かったので、なるべくハンダ付け箇所を減らします。
また、外付け部品を極力減らします。
*画像データ取得時間が長い。
カメラとマイコンをシリアルインタフェースで接続し、デフォルト
である、14400bpsでやり取りしていました。実際には、もっと高速
にデータ転送ができるはずなので、通信確立時から57600bpsにした
ところ、1秒以内で画像データを取得できました。
実際に利用する画像データは、1枚あたり4800バイトです。この
4800バイトの転送に、57600bpsであれば1秒で5760バイト転送
できるので、1秒で済みます。
1バイトの転送時間は、180usとなります。
16MHzで動くマイコンであれば、この時間の間に、2値化後、内蔵
SRAMに保存することも可能です。
手元には、24.576MHzのH8ボードがあるので、実際には、もう少し
処理ができると考えられます。
H8/3048F内蔵SRAMの4kバイトのうち、1024バイトを画像データの
格納に利用します。4800バイトを2値化すると、4800ビットで600
バイトになります。
受信バッファをリングバッファにして、256バイト確保しても1024
バイトには、達しないので、外付けSRAMを利用する必要がなくなり
ます。これで、1枚のボードで外付けSRAMなしで、画像処理と走行
に対応できる可能性が出てきました。
これから、2011年のマシンに関する内容を公開します。
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