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電源制御回路
マイコンのファームウエア起動後に、動き出して
欲しいICがある場合、次の回路を使います。
PNPトランジスタ2SA1015(Q1)を、スイッチとして利用。
NPNトランジスタ2SC1815(Q2)は、電源投入時にはプル
ダウン抵抗でコレクタからエミッタには、電流を流し
ません。
CONTROLに0.6V以上を与えると、ベースに電流が流れ
hFE倍の直流電流を、Q2のコレクタからエミッタに流
します。
Q1のエミッタと電源ラインにある100Ωの抵抗に
Q2のコレクタが接続されているため、電流が流れると
Q1のエミッタとベース間にバイアス電圧が印加される
ことに。
Q2のベースに、1uAの電流が流れるとして、Q1、Q2の
hFEが150の場合に、電源からどれくらいの電流を取り
出せるのかを試算してみます。
Q2のコレクタからエミッタに流れる電流は、次のように
計算できます。
IC2=IE2=hFExIB2=150x1uA=150uA
Q1のエミッタからコレクタに流れる電流は、以下。
IC1=IE1=hFExIB1=150x150uA=22500uA=22.5mA
100Ωの抵抗には、電源電圧の5VとQ2のコレクタ
電圧の差である4V以上が印加されます。
Q1のバイアス電圧は0.6V以上あるなら、エミッタから
コレクタに電流を流せるので、Q1のベースに0.6V以上
の電圧を与えたなら、電源電圧5VがQ1のコレクタに
印加できることに。
ICの種類にもよりますが、電源電流として22mAあれば
大抵のデバイスは充分機能するので、この回路で電源
を制御できると判断してよいでしょう。
ファームウエアで電源制御をする場合、負荷を軽くして
制御信号で電源供給と遮断をLEDの点灯で一目瞭然として
おきます。
回路で見ると、単純。
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