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トランジスタの使い方(小技)

 回路を扱っていると、こんなときは、トランジスタ  を1本入れるだけと思うときがあります。  そのような小技と言える内容を記しておきます。
電圧増幅  デジタルICを動かす場合、3.3V電源であれば  入力電圧をHとみなすためには、1.3V以上が  必要になります。  次の回路で、0V〜0.8Vの電圧振幅を0V〜3V程度  まで変換しました。  トランジスタのベースエミッタ間の電圧を  0.6V以上にすると、コレクタからエミッタ  に向けて電流が流れるので、コレクタ電圧  を0V近くまで下げることを利用。
電流増幅  デジタルICの出力電流が、LEDを点灯するには  不足する場合が結構あります。  トランジスタは、電流による電流制御素子  なので、電源から供給される電流をベース  電流で制御します。  LEDであれば、認識できるほどの点灯状態に  10mA程度必要となることがあります。  デジタルICの出力電流が不足する場合  トランジスタを使い、ベース電流から  コレクタ電流を制御します。hFEは100  前後あるので、0.1mAを10mAに変換し  LEDを点灯できます。
論理反転  デジタル回路を扱っているとき、リセット等が  ひとつだけ論理が反転していることがあったり  します。  1ビットのインバータもありますが、手近にある  トランジスタで済ますのが、スマートでしょう。  トランジスタとして、バイポーラタイプを利用  していますが、エンハンスメント型MOS-FETを  使っても同じです。
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