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AD circuit

 Atari Punk Consoleの出力に、アクセサリーを
 追加して、音色に変化をつけてみます。

 アナログシンセサイザーは、発振器の出力波形に
 エンビロープをつけて、波形を変化させます。

 このエンビロープは、ADSRという4種のパラメータで
 波形を表現。



 ADSRの詳細は、次のように説明されています。

 Attack(立ち上がり)
  音の出し始めから、最大音量に到達するまでの
  時間を設定するパラメータ。

 Decay(減衰)
  Attackで到達した最大音量から、Sustainレベルに
  移行するまでの時間を設定するパラメータ。

 Sustain(減衰後の保持)
  Decayの後、音が続いている限り出る音量を設定するパラメータ
  (時間的変化ではなく量の設定パラメータ)。

 Release(余韻)
  音の出し終わってから、鳴り終わるまでの時間を
  設定するパラメータ。

 ADSRの中で、ADを実現する回路は、簡単に実現
 できるとわかったので、試験してみました。



 Attack(立ち上がり)は、電圧が上昇していけばよいので
 キャパシタに電荷を蓄える処理になります。

 キャパシタに電荷を蓄えるとき、電荷の移動を抵抗を
 使って、可変できるようにすれば、上昇の傾斜を可変
 できます。

 図で電荷が蓄えられるイメージを示すと以下。



 キャパシタの右にあるトランジスタは、バッファとして
 作用します。
 ダイオードは、左から右にだけ、電荷移動がおきるよう
 にする目的で使われます。

 電荷が抜けるイメージは、次のようになります。



 Decay(減衰)の実現は、キャパシタから電荷を抜くと
 電圧が下がることを利用。

 可変抵抗器のトリマーを回せば、A、Dどちらも傾斜の
 度合いを自由に変えられます。

 ADを担当する回路では、ダイオードの順方向電圧が
 低い方がよいので、VF=0.3Vくらいのゲルマニウム
 かショットキーバリアを選択します。

 バッファで使うトランジスタは、エミッタフォロワで
 使うので、キャパシタの両端電圧より0.6V低くく
 電圧が出力されます。

(under construction)

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