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ダイオード基本動作

 ダイオードは、アノードとカソードをもった2端子デバイスです。

 アノードに電池の+極、カソードに電池の−極を接続すると
 直流電流が流れます。

 アノードに電池の−極、カソードに電池の+極を接続しても
 直流電流は流れません。

 ダイオードの動作を確認するために、次の回路を試してみます。

 ダイオードとLEDのアノードとカソードを接続




  LEDのカソードからダイオードのアノードへは、電流が流れ
  LEDは光ります。

  LEDとダイオードは、次のように装置に配置されています。



  電流制限抵抗を470Ωとして、以下のように配線。

  実体配線は、以下。



  見えにくいですが、赤LEDが光っています。

 ダイオードとLEDのカソードとカソードを接続



  電流制限抵抗を470Ωとして、以下のように配線。

  実体配線は、以下。



  赤LEDは消えたまま。


 アノードからカソードには、電流が流れますが
 カソードからアノードには、電流は流れません。
 この性質を「整流」という用語で表現します。

 電子倶楽部に用意されているダイオードの材質は
 ゲルマニウム。他にシリコンがあります。

 アノードからカソードに電流を流したとき、電圧降下が
 おきます。この電圧降下がゲルマニウムでは0.3Vで
 シリコンでは0.6Vくらいになります。

 LEDは、2Vくらいの電圧降下なので、大きく違うこと
 がわかると思います。

 白色、青色のLEDは、電圧降下が3V以上です。
 電子倶楽部の基板上の赤、緑のLEDを外付けの
 白色か青色のLEDに接続しても、同じ実験が可能です。

 電流の流れは、目には見えませんが、LEDを利用して
 光という物理量に変換してみれば、理解しやすいと
 思います。

 ダイオードは、半導体の基本素子のひとつですが
 整流作用だけでは、様々な用途には使えません。

 整流作用の他に、増幅作用が加わると、様々な
 使い道が出てきます。それは、別の実験で見る
 こととします。


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