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シート操作の基本

 数式、数値、文字列をセルの中に記述して計算させ
 グラフにすることが、spreadsheetの操作では重要。

 数式、数値、文字列の入力や再計算に関しては
 たくさんの説明をWEBで検索できます。ファイル
 からの入力、ファイルへの出力とグラフ表示に
 限定して説明します。

 ここでは、自動車やバイクのエンジンにおける点火を
 制御するための3Dマップ情報を扱います。

 内燃機関は、シリンダー内にあるピストンを霧状の
 燃料に火をつけて爆発させて上下運動させます。
 ピストンの上下運動を回転力に変換し、動力へ変換。

 エンジンの点火制御は、マイクロコンピュータを使い
 最適あるいは希望する状態になったとき、火花を出す
 ようにします。

 火花を出すタイミングを、アクセル開度やピストン位置
 等のセンサー情報に基づき、計算するか、表形式にして
 持ちます。

 この表を、マップと呼びます。

 マップは、数値の羅列でしかないですが
 点火時期を指定するために使い、推力調整
 燃費向上、低排出ガスを実現します。

 3Dマップは、ファイルにして扱うことが多く
 Zeeltronicの装置では以下のようになっています。

  Map#1 1700rpm/14.0deg, 2700rpm/26.0deg, 6000rpm/26.0deg, 9500rpm/11.0deg
  Map#2 1500rpm/15.0deg, 2500rpm/26.0deg, 7000rpm/26.0deg, 10500rpm/11.0deg
  Static Angle 26.0deg

 このファイルの拡張子は「zee」。

 項目ごとの値を , (カンマ)で区切っているので
 CSV(Comma Separated Value)ファイルと呼ばれます。

 CSV形式ファイルを利用し、シート操作の基本を見ていきます。

 前準備として、テキストファイルを拡張「csv」とするため
 コピーしておきます。

cp tst.zee tst.csv{enter} (UNIX or MacOSX)

copy tst.zee tst.csv{enter} (dos window)


ファイルから情報を入力

 CSV形式ファイルから情報を入力するため  spreadsheetのCalcを起動。  フォルダからの取り出しアイコンをクリック。  対象ファイルがあるディレクトリまで移動後  ファイル名をクリック。  入力条件を設定(コンマとスペースを、情報セパレータにします)。  OKボタンのクリックで、セルに情報が格納されたことを確認。  操作内容内容を、マクロ記録を利用して  BASICコードに変換させます。  spreadsheetのCalcを起動。  「ツール」をクリックし、サブメニューを表示したなら  何度かの選択をして「マクロの記録」をクリック。  マクロの「記録の終了」とウィンドウが表示  されていることを確認。  CSVファイルから情報を入力する操作をして  セルに内容が展開されることを確認。

ファイルへ情報を出力

 spreadsheetの多くは、セルの情報をテキストファイルへ出力できます。  テキストファイルに、人間が判読できる文字で出力とする  ためには、ファイル保存のときに、拡張子を変えて対応。  次のように操作していきます。  マウスで範囲を指定。  ファイル種別を選択。  文字のエンコーディング等を選択。  最後に「OK」をクリック。  CSV形式で、テキストファイルの中味が見えます。 日付,時刻,上段,中段,下段,換算日照値,日照値 06/26,14:02,30,27,26,34,684 06/26,14:04,30,27,26,34,684 06/26,14:06,30,26,26,34,684 06/26,14:08,30,27,27,34,688 06/26,14:10,31,27,27,34,688 06/26,14:12,32,28,28,34,688 06/26,14:14,32,28,28,34,688 06/26,14:16,31,28,27,34,688 06/26,14:18,32,28,28,34,688 06/26,14:20,33,28,28,34,688 06/26,14:22,33,29,28,34,688  「カンマ」を「スペース」に置換する等は  テキストエディタの置換を利用すればよい  でしょう。

グラフ描画

 グラフ描画の例は、以下。  グラフ描画では、X軸に何をもってくるかの  指定が必要になります。  最初に選択した列がX軸になり、他はY方向に  分布する値としてプロットされます。  次のように選択すると、B列の時刻がX軸に  なります。  X軸を決めたなら、グラフとして何を使うのかを  選択します。  線で、値をプロットしない場合なら、次のように  マウスでクリックして指定。  データ範囲を、絶対位置で入力します。  「$B$1:$E$358」と入力してみます。  「完了」をクリックすると、グラフが描画されます。

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