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コメントをどう入れる

 ソースコードに、コメントがある方が概要を
 掴まえるのには、便利です。

 コメントは、機能を説明するのか、動作を説明
 するのかを分けておいた方がよいでしょう。

 コメントを機能で入れるときには、何を目的に
 しているのかを明らかにしておかないと、後で
 見返すときに、?となることがあります。

 サブルーチン、関数の場合、コメントには
 呼出し側のシーケンスや返値の内容を記す
 ようにして、目的を明らかにしておきます。

 例えば、次のような関数があったとします。

typedef unsigned char  UBYTE ;
typedef unsigned short UWORD ;

UWORD calc(UBYTE x,UBYTE y)
{
  UWORD result ;

  result = (x + y) >> 1 ;

  return result ;
}

 この関数は、2変数の平均を求めるだけです。

 コードを見ないで、その機能を説明するにも注意
 しないと、バグ発生の場面に出くわします。

 入力パラメータは2つあり、その範囲は
 0から255に制限。
 計算結果は、16ビットの正の整数か0になります。

 入出力の制限と限界をコメントに入れてないと
 自分ではないユーザーが使うときに、想定外の
 バグを発生させる可能性があります。

 変数、関数の範囲には、unsignedが付いている
 ために、正の整数か0しか扱わないと宣言して
 いますが、Cの言語仕様を知らないユーザーが
 使うことを考えて、コメントに制限事項を入れ
 無駄な時間を費やさないようにすべきでしょう。

 プログラムを記述した時の自分とは他人だと
 考えて、他人にわかるようにコメントに入れて
 いくと考えると、何を書くべきなのかが見えて
 きます。


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