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OPアンプ回路5種

 OPアンプを使って遊ぶためには、基本となる回路を知っていないと
 苦労するので、最初に使う回路の特徴をまとめておきます。

 OPアンプを使う場合の基本は、出力から反転入力に
 フィードバックすること。
 これを忘れないようにします。


Amplifier  Amplifierは、増幅器。電圧を増幅します。  非反転増幅器、反転増幅器がありますが、ここでは  非反転増幅器を使い、利得を1より大きくします。
Buffer  Bufferは、回路と回路を接続するときの調整役にします。  Bufferは、電圧増幅はしませんが、後に続く  回路の影響を受けにくくするため使います。  電圧増幅はしませんが、電流は電源からの供給で  増幅して、次段に渡します。
Comparator  Comparatorは、電圧を比較して正の電源電圧、負の電源電圧  0Vを出力。論理動作をさせたいとき使います。  Comparatorは、フィードバックがないことに注意。  プッシュスイッチを利用すると、入力端子の接続の仕方で  正の電源電圧、負の電源電圧を出力できます。
Oscillator  Oscillatorは、時間ごとに動作を変えるときに  必要になります。  Oscillatorは、フィードバックの経路に抵抗とキャパシタを入れ  キャパシタの電荷を充放電させることを利用。  OPアンプの電源電圧は、正負を用意しないとキャパシタから  電荷を吸い出せないので、注意が必要。
Adder  Adderは、複数の電圧を加算、減算したいときに使います。  正の電圧だけで扱いたいので、inverterを入れます。  ここまでが、OPアンプを使って遊ぶ場合に使う基本回路です。  他に数種の回路を紹介しておきます。

Inverter  Inverterは、電圧の正負を変えたいときに使います。  Inverterは、正負2電源電圧を使うときに使えます。
Integral  Integralは、積分回路で信号の形状をかえたいとき使います。  Integralは、電圧信号を遅延させます。
Power control  Power controlは、回路で利用する電源電圧を変化させたいとき使います。  大きな電力を扱うのでなく、電流で100mA程度の  非安定という条件で使います。  バイポーラトランジスタのベースとエミッタ間の電圧が0.6Vほど  異なる性質を利用し、電源から電力を貰い出力電圧を制御します。  出力電圧は、Vcc*R23/(R22+R23)-0.6で計算します。  出力電圧も正確ではないので、だいたいの目安で決めます。  OPアンプを利用したアナログ回路で、正確な電圧を必要と  しない場合に使うと割り切ります。  R22、R23の組み合わせで、任意の出力電圧にできるので  どちらかを可変抵抗器にして、出力電圧を正確に合わせ  込みすることも可能。
both power conversion  both power conversionは、単電源から正負電源を生成する簡易回路です。  OPアンプは、正負電源で利用するのが基本。  単電源から正負電源を生成したい場合に使います。  正負電源は右側だけに適用されるので、中点電位を0Vとみなして  いることを忘れないようにします。  単電源のOPアンプを利用し、正負電源電圧を出力すると考えます。
rectangle -> triangle  矩形波から三角波を生成するには、積分回路を利用。  オフセット電圧を与えて、振幅が上下対称になるよう  電荷を充放電します。  オフセット電圧は、エミッタフォロワで生成。  電源電圧の半分よりも少し低い電圧になるようにします。  OPアンプの出力電圧が、電源電圧よりも低いために電源  電圧の半分にすると、上がクリップされます。上下の振れ  幅が同じになるように、オフセット電圧を電源電圧の半分  よりも、少し低くなるようにします。

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