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ルネサス対策
MCR_VCでは、利用するモータとコンピュータに制限は
ありません。コンピュータにはArduino、ARMを使って
きました。
MCRでは、ルネサスのコンピュータを利用することが
レギュレーションに入れられているので、ルネサスの
コンピュータを使って、制御してみます。
ルネサスのマイコンで、手持ちがあるものを並べて
みると、以下がありました。
- H8/3048F
- H8/3052FOne
- H8/3664F
- M16
- R8C/Tiny
- V850
- 78k
この中で、V850、78kはNECエレクトロニクスが設計
開発したRISC、CISCのマイコンです。
V850
78k
デザインコンテストで、78kを利用した空気圧ロボットを
動かしたシステムで応募し、入賞してデバッガを貰って
います。
ルネサスのHEW(High-performance Embedded Workshop
元々はHitachi Engineering Workbench)を使う気には
なりませんが、旧NECエレクトロニクスの開発環境は
Unix、Windowsの双方で使えるので、楽ができます。
ルネサスのWebサイトには、無償開発ツールが残っていた
ので、ダウンロードしてインストールし使いました。
Arduino、78kを混在させて利用するため、78F9222を
使います。(78F9222は、展示会で配布されたものが
残っていたので、これを利用することに)
78F9222は20ピンしかないので、画像処理のような
複雑な処理を担当させられません。ピンに与えら
れた機能を見て、何をさせるか考えます。
兼用ピンの内容を列挙します。
- P121、P122は、X1、X2で水晶振動子を接続可能
- P20からP23は、A/Dコンバータの入力として利用可能
- P44は、シリアル入力として利用可能
- P44は、INP2(外部割込み)として利用可能
- P43は、シリアル出力として利用可能
- P43は、INP1(外部割込み)として利用可能
- P42は、TOH1(タイマー出力)として利用可能
- P41は、INP0(外部割込み)として利用可能
兼用ピンの扱いを考えます。
マイコン動作クロックは、内蔵8MHzを利用するので
P121、P122をI/Oとして使います。
A/Dコンバータを利用するのは、GameBoyCameraのみで
Arduinoが担当しているので、I/Oで使えます。
P43、P44は通信によるデバックに使えるので
外部にICを接続します。
デバッガ、フラッシュROMライターとなるMINICUBE2と
接続するピンは、以下となっています。
- nRESET
- P121(X1)
- P122(X2)
- P43(INP1)
実際にI/Oで利用できるピンをリスト。
- P123
- P130
- P20
- P21
- P22
- P23
- P30
- P31
- P40
- P41
- P42
4ビットのデータバスにP20からP23を
利用し、P30、P31、P123をデータ転送
の制御に使えば、P40からP42でモータ
のPWM波形出力はできそうです。
デバッガで利用できるように、専用基板を
作成しました。
MINICUBE2の関係資料で公開されている回路を
使いました。
I/Oピンが少ないので、ロータリーエンコーダの
出力を拾って、タイヤの回転数を求めることが
可能です。これを利用すれば、ジャイロのように
左右のタイヤの回転数を一致させることができる
と考えました。
(under construction)
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