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方式設計

 シャーシ、電源回路の雛形ができたので、どういう
 方式でまとめるかを考えます。

 MCR-VCに必要な内容を、もう一度リストします。

 移動手段は、2個のモータを利用する差動型です。

 センシングは、カメラを使います。

 移動手段とセンシングを組合わせ、ゴールまで
 駆け抜けるために、戦略が必要です。

 個々に検討を加えます。


移動手段

 移動手段は、差動型を採用します。  この方式は、左右のモータの回転数に差があると  首振り現象が発生します。  直進性を良くするには、左右のモータの回転数を  同じにする制御が必要です。  左右のモータ回転数を測定し、右のモータの  回転数に左が一致するように制御します。  モータの回転速度を可変するには、PWM(Pulse Width Modulation)  を使います。  PWMは、マイコン内蔵のタイマー/カウンタに  備わっている機能を利用します。  左右のモータ回転数を測定するために、インプット  キャプチャ機能を使います。  左右のモータ回転数を同じにするために、PID制御  をかけます。  坂の上り下りには、シャーシを一定の速度で移動  させなければ、コースアウトするのでロータリー  エンコーダで、移動速度を測定します。  これまで挙げた内容を実現するために、どんな  ブロックが必要かを、図に描き出します。  図から、マイコンに必要な機能を書き出します。  PWM波形生成は、モータの回転速度を制御します。  最近のマイコンは、2つ以上のPWM波形生成回路を  持つので、これは内蔵モジュールを使います。  input captureは、左右のモータ回転数をカウントする  目的で使います。また、カウンタの値を使い、シャーシ  がどのくらいの移動速度を持つのかを計算できます。  input captureを、内蔵モジュールで実現できない場合  外部割込みを2つ利用すればよいでしょう。  タイマー割込みは、PID制御をかけるためのタイミング  を取るために必要となります。  ここまでの検討で、タイマー/カウンタを2つ持った  マイコンを利用することにします。

センシング

 センシングは、GameBoyCamera、BarCodeScannerを利用します。  GameBoyCameraだけでは、ハレーションが発生した場合  回避するのが面倒になります。  ハレーションが発生する場合は、BarCodeScannerの  画像処理結果を利用します。  マイコンの負担を軽減する目的で、画像処理専用の  マイコンを用意します。  Brainとなるコンピュータからは、単なるメモリに  見えるようにします。

戦略

 モータ制御、センサー処理は下部の専用マイコンが  担当するので、全体を統括して動かすBrainが必要  になります。  Brainマイコンを中心に、サブのマイコンを  配置するマルチプロセッサ構成を採用します。  サブのマイコンを統括するサブBrainを利用します。  Brainマイコンは、H8シリーズのH8/3048Fあるいは  R8CシリーズのR8C/Tinyを使い、Sub Brainマイコン  は、H8ではないプロセッサを使います。  サブのマイコンは、AVRを割当てます。
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