目次

ハードウエアテスト(その20)

 発振ICのLCM555には、内部にフリップフロップが含まれています。
 このフリップフロップの動作を、IchigoJamで理解してみます。



 フリップフロップの動作は、以下。

 途中にアナログコンパレータが含まれていて
 動作解析するには、多少戸惑いますが、次の
 真理値表に従います。

 LCM555の動作を、IchigoJamのBASICコードで確認してみます。

 OUT_1、OUT_2にTRIG、RESETを
 IN_1にLCM555のOUTを接続。

 真理値表に従った論理値を与えて、結果を表示。

10 ' test NE555 flipflop
20 OUT 1,1:OUT 2,1:WAIT 120
30 ? IN(1)
40 OUT 1,0:WAIT 60:OUT 1,1
50 OUT 2,0:WAIT 60:OUT 2,1
60 IF BTN() GOTO 80
70 GOTO 20
80 ? "Exit"
90 END

 LCM555は、電源電圧が3Vあれば動作するので、IchigoJamの端子から
 電源3.3Vを与えても大丈夫です。

 BASICコードを動かして、次のことがわかりました。

 THRES、CONTに何も接続しないと、TRIGを'L'に
 している間だけOUTは'H'になる。

 LCM555は、単安定マルチバイブレータで利用する場合
 RC積分回路を用意して対応。



 ブレッドボードにLCM555を挿入し、ワイヤーをつけると
 以下のようになります。



 ワイヤーの色とピンの対応は、次のようにしています。

 黄と緑のワイヤーを、OUT_1、OUT_2に接続して
 制御信号を与えます。
 白のワイヤーは、IN_1に接続して、LCM555の出力
 論理値を表示します。



 LEDがIchigoJam基板の上にあるので、LCM555のOUTの
 論理値を、LEDに反映させることも可能。

10 ' test NE555 flipflop
20 OUT 1,1:OUT 2,1:WAIT 120
30 LED IN(1)
40 OUT 1,0:WAIT 60:OUT 1,1
50 OUT 2,0:WAIT 60:OUT 2,1
60 IF BTN() GOTO 80
70 GOTO 20
80 ? "Exit"
90 END

 ラベル利用で、次のように書き換えられます。

10 ' test NE555 flipflop
20 @LOOP
30 OUT 1,1:OUT 2,1:WAIT 120
40 LED IN(1)
50 OUT 1,0:WAIT 60:OUT 1,1
60 OUT 2,0:WAIT 60:OUT 2,1
70 IF BTN() GOTO @EXIT
80 GOTO @LOOP
90 @EXIT
92 ? "Exit"
94 END

 BASICコードを動かして、いろいろなことを
 理解できました。

 キャパシタCに電荷が貯まるまでの時間差を利用して
 コンパレータの動作(リセット)開始を遅延させる。

 これが、最も印象に残りました。


目次

inserted by FC2 system