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電流値測定

 IchigoJamを使って、LEDに流れる電流を測定してみます。

 IchigoJamはA/D変換器を持っているので、電圧を
 測定するのは簡単です。Ohmの法則を使い電圧から
 電流を求めます。

 測定に利用する回路は以下。



 トランジスタを利用した定電流回路です。

 トランジスタのエミッタに接続した抵抗の
 電圧値をA/D変換器を利用して求めます。

 回路図に入れてある抵抗値で、どのくらいの
 電流が流れるのか計算してみます。
  1. トランジスタのベースにかかる電圧 6Vx[3.3k/(3.3k+3.3k)]=3V。
  2. ベースエミッタ間には、0.6Vの降下があるので、エミッタ電圧は2.4V。
  3. エミッタには100Ωの抵抗あるので、流れる電流は2400mV/100Ω=24mA。
 IchigoJamのA/D変換器は、最大で3Vくらいの電圧までしか  測定できないので、トランジスタを入れ最大電圧の制限を  しておきます。  トランジスタのコレクタとエミッタを流れる電流は  ほぼ等しいという性質があるので、エミッタに接続  した抵抗で発生する電圧を測定すれば、計算で電流  を求められます。  比例で電流値を求めていきます。 1024:ADV=3300(mV):XV(mV)  から XV(mV)=(ADVx3300)/1024  抵抗値で割ると、電流値になります。   XI=XV/100=(ADVx33)/1024  電圧値を求めるには、ANA関数を利用。  LET A,ANA(2)  電流値を計算は、次式を使います。  LET C,(A*33)/1024  これを表示する処理に合体させます。 10 ' show current value 20 LET A,ANA(2) : LET C,(A*33)/1024 30 ? C,"mA" 40 WAIT 120 50 IF BTN() GOTO 70 60 GOTO 20 70 ? "exit" 80 END  回路を定電流源の仕様から次のように変更します。  LEDの電源を、OUT命令で出力する電圧にして  測定しているかどうかを、LEDの点灯、消灯  でわかるようにします。  OUT命令で、LEDに与える電圧を制御する部分を加えます。 10 ' show current value 20 GOSUB 100 : ' measure 30 GOSUB 200 : ' calculate and show 40 WAIT 60 50 IF BTN() GOTO 70 60 GOTO 20 70 ? "exit" 80 END 100 ' measure 110 OUT 1,1 120 WAIT 60 130 LET A,ANA(2) 140 OUT 1,0 150 RETURN 200 ' calculate and show 210 LET C,(A*33)/1024 220 ? C,"mA" 230 RETURN  ラベル利用で、次のように書き換えられます。 10 ' show current value 20 @LOOP 30 GSB @MEA:GSB @SHOW 40 WAIT 60 50 IF BTN() GOTO @EXIT 60 GOTO @LOOP 70 @EXIT 80 ? "exit" 90 END 100 @MEA 110 OUT 1,1 120 WAIT 60 130 LET A,ANA(2) 140 OUT 1,0 150 RTN 200 @SHOW 210 LET C,(A*33)/1024 220 ? C,"mA" 230 RTN  OUT命令をBUS仕様で使うと、次のようにも書けます。 10 ' show current value 20 @LOOP 30 GSB @MEA:GSB @SHOW 40 WAIT 60 50 IF BTN() GOTO @EXIT 60 GOTO @LOOP 70 @EXIT 80 ? "exit" 90 END 100 @MEA 110 OUT 1 120 WAIT 60 130 LET A,ANA(2) 140 OUT 0 150 RTN 200 @SHOW 210 LET C,(A*33)/1024 220 ? C,"mA" 230 RTN

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