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Processingでの描画

 Processingでは、Personal Computerの画面に
 ウィンドウを確保し、そのウィンドウの中に
 文字列、図形を描画します。2次元描画限定
 で扱います。



 ウィンドウ内に図形を描画するのを担当している
 関数はdraw()で、この中で動作を定義します。

 図形の描画であれば、次のどれかになるので
 対応する組込み関数の仕様を細かく見ます。


 直線

  直線は、2点の座標を指定します。

      line(bx,by,ex,ey);

    始点のx座標bx 始点のy座標by
    終点のx座標ex 終点のy座標ey

  x方向は、左から右に向けて値が増えますが
  y方向は、上から下に向けて値が増えます。



  忘れやすいことなので、実際に直線を何度か
  描画して慣れた方がよいでしょう。

 三角形

  三角形は、3頂点の座標を指定します。

      triangle(xa,ya,xb,yb,xc,yc);



  三角形は、3線分の合成と考えてlineによる描画
  でも実現できます。

  辺だけの描画か、塗潰し描画かを、描画前に
  fillを入れるか否かで指定できます。

 長方形

  長方形は、描画開始の座標と幅、高さを指定します。

      rect(bx,by,rw,rh);



  描画開始の座標点は、左上と規定されています。
  幅、高さは正またはゼロを指定します。

  対角上に座標点が指定されている場合、パラメータ
  を計算して、描画します。

      rw = abs(ex - bx) ;
      if ( bx > ex ) { 
        tmp = bx ;
        bx  = ex ;
        ex  = tmp ;
      }
      rh = abs(ey - by) ;
      if ( by > ey ) {
        tmp = by ;
        by  = ey ;
        ey  = tmp ;
      }
      rect(bx,by,rw,rh);

  長方形を描画するための関数として定義して
  利用するのもよいかも知れません。

  長方形を描画するとき、左上を始点とする他に
  座標点を中央にするか、長手方向にするか指定
  できます。

  rectMode(CORNER);
  rectMode(CENTERS);
  rectMode(RADIUS);

  辺だけの描画か、塗潰し描画かを、描画前に
  fillを入れるか否かで指定できます。

 楕円

  楕円は、幅、高さで指定する矩形領域に内接する
  ように描画されます。矩形領域は、左上を始点と
  します。

      ellipse(bx,by,rw,rh);



  矩形領域を指定するとき、左上を始点とする他に
  楕円中心を利用するか、長手方向にするか指定
  できます。

  ellipseMode(CORNER);
  ellipseMode(CENTERS);
  ellipseMode(RADIUS);

  楕円内部を塗るか、輪郭だけにするのかはfillを
  入れるか、入れないかで指定します。

 打点

  点を打つには、座標点をパラメータにします。

      point(px,py);

  点の色を変えるのは、関数colorを使います。


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